赤ちゃんの健康状態をチェックする際には、日々の観察がとても大切です。
下記のようなポイントを定期的に確認して、気になることがあれば、早期に医師や助産師へ相談をお勧めします。
1. 体温
• 赤ちゃんの正常な体温は約36.5〜37.5度です。高熱(38度以上)が続く場合や低体温(36度未満)になる場合は、感染症などの可能性もあるため、早めに医師に相談します。
2. 体重と身長の増加
• 赤ちゃんの成長は、健康の大事なバロメーターです。体重は生後3〜4か月で出生時の約2倍に、1歳で約3倍になるのが一般的です。また、身長も順調に伸びているかを確認し、記録しておくと良いでしょう。
3. 授乳・食欲
• 授乳やミルクの飲み方に注目します。元気に飲んでいるか、飲み残しが多くなっていないかを観察します。飲む量が極端に少なくなったり、飲む際に苦しそうであったりする場合は、何らかの体調不良の可能性が考えられます。
4. 排泄(尿と便)
• 尿:生後すぐは、1日に5〜6回程度の排尿が一般的です。生後数日を過ぎると、授乳の量や頻度によっても左右されますが、1日に6〜10回ほどになることが多いです。排尿回数が極端に減ったり、尿の量が少なかったりする場合は、体調不良の可能性もあるため注意が必要です。また、尿の色が濃い黄色であったり、尿がにおう場合は医師や助産師への相談をお勧めします。
• 便:便の色や形状をチェックします。新生児期の便は黄緑色から黄色が一般的ですが、赤や黒い色、白っぽい便が見られる場合は何らかの異常のサインであることがあります。便秘や下痢が続く場合も注意が必要です。
5. 肌の状態
• 赤ちゃんの肌は敏感で、湿疹やあせもなどができやすいです。特に首や脇の下、股間など湿気がたまりやすい部分の肌トラブルがないかをチェックします。乾燥が強かったり、湿疹がひどくなる場合は、早めの対応が必要です。
6. 呼吸状態
• 呼吸がスムーズであるか、早すぎたり(毎分60回以上)、苦しそうにしていないかを確認します。寝ている時や授乳中に息が詰まるような音(いびきのような音)や咳が続く場合は、気道や肺の問題が考えられるため、注意が必要です。
7. 活動量と反応
• 赤ちゃんの活動量や機嫌、反応にも注意を向けます。元気でよく動くか、いつも通り笑ったり泣いたりしているか、目で物を追うなどの反応があるかを観察します。いつもより機嫌が悪く泣きやまない、または極端に静かで元気がない場合は、体調が悪い可能性があります。
8. 目と耳の状態
• 目:目ヤニが多い、目が赤くなる、視線が合わない、目を細めるなどの異常がないかを確認します。
• 耳:耳から液体が出ている、頻繁に耳を触るなどの仕草が見られる場合は中耳炎などの可能性もあります。
9. 口の中のチェック
• 口内の乾燥、白い斑点(鵞口瘡)、口臭がないかを確認します。舌や歯茎に異常が見られる場合は、早めに医師に相談してください。
10. 睡眠の質と量
• 赤ちゃんの睡眠は健康状態に大きく影響します。生後数か月の赤ちゃんは1日に14〜17時間の睡眠が理想です。眠りが浅い、頻繁に泣きながら目を覚ます、寝つきが悪いなどの変化がある場合は、体調が関係していることもあります。
11. 体の動きや反射反応
• 月齢に応じた発達が見られるかを確認します。例えば、首がしっかり座る、手を口に持っていく、目で追視するなどが確認できるかを見ます。また、驚くと両手を広げる「モロー反射」なども新生児期には見られる正常な反応です。
12. 泣き方
• 赤ちゃんの泣き方にも注目しましょう。痛みや不快を訴える泣き方、普段より高い声で泣き続けるなどが見られる場合は、何らかの異常を示している可能性があります。
これらのポイントを日々確認し、異常や不安があれば早めに対応することがとても大切です。