赤ちゃんの沐浴(もくよく)とは、生後間もない赤ちゃんをお湯で優しく洗うことを指し、肌を清潔に保ち、リラックスさせる重要なケアのひとつです。初めての育児では、沐浴のやり方に不安を感じることもありますが、基本的なステップを押さえることで安全に行うことができます。
赤ちゃんの沐浴方法
1. 準備するもの
• ベビーバス:赤ちゃん用の小さな浴槽。
• お湯:温度は約37〜38度が理想。赤ちゃんの肌は敏感なので、温度計で確認するか、手首やひじでお湯の温度を確認します。
• ガーゼや柔らかいタオル:赤ちゃんを洗うために使います。
• ベビーソープやベビーシャンプー:無香料や無添加のものが肌に優しいです(ただし、必ずしも毎回使用する必要はありません)。
• 清潔なタオル:体を拭くための大きめのタオル。
• 保湿クリームやベビーローション:沐浴後の肌ケアに。
2. 準備と注意点
• 沐浴を始める前に、全ての必要なものを手の届くところに揃えておきます。赤ちゃんを途中で目を離さないようにするためです。
• 部屋の温度は20〜24度に保ち、赤ちゃんが寒くならないようにします。
• 赤ちゃんの服やおむつを脱がせる前に、体温を確認しておきます。赤ちゃんが機嫌よく、リラックスしている時間に行うのが良いです。
3. 赤ちゃんを沐浴させる手順
1. 赤ちゃんを抱っこしてベビーバスへ
• 片手で赤ちゃんの首と頭をしっかり支え、もう片方の手でお尻を支えながら、ゆっくりとお湯の中に入れます。赤ちゃんが驚かないように、まず足から入れて、徐々に全身をお湯に浸します。
2. 顔と頭を洗う
• 湯に浸かる前に、濡らしたガーゼで顔を優しく拭きます。石鹸は使わず、水だけで十分です。
• 頭を軽く洗う際は、石鹸やシャンプーを少量使い、洗った後は丁寧にすすぎます。すすぐ時には、頭を少し後ろに傾けて顔に水がかからないように注意します。
3. 体を洗う
• 首、脇の下、腕、手足、股間、背中など、赤ちゃんの体全体を優しく洗います。指の間や首のシワ、太もものシワなど、汚れがたまりやすい場所も忘れずに洗います。石鹸を使う場合は、きちんとすすいで残らないようにします。
4. お湯でしっかりすすぐ
• 体全体を洗い終わったら、赤ちゃんを優しくお湯で流します。最後まで丁寧にすすぐことが大切です。
5. 体を拭いて保湿する
• 沐浴が終わったら、清潔なタオルで赤ちゃんの体を包み、軽く押さえるようにして水分を拭き取ります。肌が乾燥しやすい場合は、保湿クリームやベビーローションを薄く塗ります。
4. 沐浴の頻度
• 新生児は、毎日沐浴する必要はなく、週に2〜3回程度で十分です。おむつ交換や授乳のたびに、口やお尻など汚れた部分を清潔にすることで、赤ちゃんの清潔さを保てます。
安全に沐浴させるためのポイント
• 目を離さない:どんなに短い時間でも、赤ちゃんをお湯に浸けたまま目を離してはいけません。常に片手を赤ちゃんに添えておきます。
• お湯の温度に注意:温度が高すぎると赤ちゃんの肌が火傷する可能性があるため、常に適温を確認しましょう。
• 石鹸の使用は適度に:石鹸を毎回使用する必要はなく、肌が乾燥しやすい場合は使わない方が良いこともあります。